《なぜ坐禅をするのか》
・基本的に苦悩を持たない、少ない人が坐禅をしても得ることは少ないと言えます。
・禅は「瞑想」ではありません。別物と考えてください。瞑想とは別の効用があります。
・副産物として心の安らぎを得ることもあるかも知れませんが、本来の目的は違います。
・非常に難しい、解決しがたい問題の解決には向いているかも知れません。
・禅で言うところの三昧は坐禅でないと求められないものではないようです。
・武道家の方へ。禅は武芸に必須ではありません。たくさんある方法論の内の一つです。
・禅は修行方法の一つのため、宗教的な色合いは他の宗教より薄いと言えます。
・禅は手間暇お金がかかりません。手軽に出来ます。
 (有料の座禅会も大抵は非常に安価です)

 

《参禅するまで》
・座禅会は曹洞宗・臨済/黄檗宗のHPを始め、幾つかのサイトで検索することが出来ます。
・定期的に通うためにはあまり不便な場所は勧めません。
・早朝に行われるところに行く場合は公共機関が使えないことを考慮してください。
・実際に納得する会が見つかるまで、ある程度幾つか参加した方がいいでしょう。
 ネット上の評判は当てにならないこともあります。
・可能な限り主催者の住職と実際に話してみてください。師を見定めることは重要です。
・本を買ってきて独り坐禅も出来ますが、やはり会に参加した方が正しく学べます。

 

《参禅に当たって》
・ゆったりとした、地味な服装。寒い場合は多少の厚着もよいと思います。
・ズボン等はき物は結跏趺坐などをするので、足が滑りにくいものがよいでしょう。
・神聖なところに行くので、暑い場合でも肌の過度の露出は控えてください。
・女性の場合、濃い化粧や香りの強い香水、派手な装飾品などは避けるべきです。
・ハンカチやポケットティッシュは持っていても可(事前確認)。
・その場で提唱がある場合はメモや筆記用具もあってもよいでしょう(事前確認)。
・時計は持たないことを勧めます。あると時間が気になってしまいます。
・要するに他の人の禅定を妨げないようにする気配りが肝要ということです。
・最低限のルールを知っておくと、当日まごつきません。
・遅くとも15分ぐらい前までには来ましょう。遅れたらあきらめてください。
・初めての場合「参加費無料」であってもなにがしの布施はしましょう。
・分からないことはあらかじめ聞いてください。会によってしきたりが異なります。
・空腹と満腹は避けましょう。空腹では集中できない上に、腹が鳴って他人が迷惑します。
 満腹では眠くなります。気持ち空腹程度で極度の疲労がない方がよいでしょう。

 

 

《参禅時》
・坐禅する場所では季節を問わず裸足。
・坐禅する場所では私語厳禁。ただし、不明な点は小声で僧侶か隣の人に聞きましょう。
・極力物音を立てない。
・坐禅をするところに入るときは左足から。出るときは右足から。
・入ったら一礼。出るときは一礼してから。
・入るときは合掌の姿勢のまま。出るときは叉手したまま。
・正式な坐禅堂の場合、各単(坐るところ)通路側の木縁(単縁)に足を載せずに上がります。
・履き物はそろえます。黄檗宗の場合はつま先を本尊の方に向けます。
・臨済系は壁を背にして、曹洞系は壁に向かって坐ります。
・持ち物は指定の場所に置きます。(事前確認)。
・坐るとき、尻に当てる座蒲は少し尾てい骨にかかる程度の方が、姿勢が正しく保てます。
・座蒲がつぶれすぎていたら側面を押し直してみてください。
・半結跏趺坐か結跏趺坐を組みます。無理に結跏趺坐は組まない方がいいでしょう。
 会で結跏趺坐を組む人は少数です。いずれにしても禅定に入りやすい方法で。
・基本は右足を左足に乗せますが、人によっては反対の方がいくぶん楽かもしれません。
・坐ったら前後左右に少し揺すってみて、身体の中心を確認。
・眼は半眼。会や色々説明が異なりますが、初心者は小さく見開く方がいいようです。
 また、禅定に入りにくい場合などもこの方がよいようです。
・肩肘の力は抜く。背骨はまっすぐに立てて力を入れない。あごを引く。
・手は法界定印か白隠流で組みます。初心者には白隠流の方がやりやすいと思いますが、
 上級者でも白隠流の方が多いようです。ただし白隠流は臨済系のみの組み方です。
・足と違って手の組み方は左右なく、決まっています。
・呼吸法はヨガと違って腹のみで行います。腹の一番底からため込んでいくような感じです。
・息を立てないように静かにゆっくり呼吸します。
・無理のない程度にたくさん吸い込み、無理のな程度にたくさん吐き出します。
・呼吸の仕方には数息観、随息観などがあります。調べてみてください。
・もし坐るところに文殊菩薩が安置されていたら、前を横切らない。
 正式な場所には文殊菩薩が安置されています。

 

 

《坐禅中》
・禅定中、浮かんできた念に捕らわれない。
 「今日の晩飯は何かな・・・」
 「いや、坐禅中にそんなことを考えてはいかん」
 「ああ、そうだった・・・」
 「もっと集中しろ!」
 何も考えないのではなく、浮かび上がってきた念をあれこれといじらない。
・何か耳で聞いたり、見えたりしても目や耳ではもちろん心でも追わない。
・足が痛くなったからといって安易に組み替えると余計痛くなることが多い。
・意識を呼吸と丹田に集中。ちなみに丹田は人によって位置が微妙に異なる。
・警策を受ける場合、合掌して待つ。一礼してから右手を左肩に回し低くする。
 打たれたらその反対。終わったら一礼。
・警策は特に眠気や集中できないときに効果あり。なお打たれる回数は夏は2回、冬は4回。
・基本的に1回は1シュと言い、線香一本分の長さで約三十分。
 1シュ終了後、仲解(休憩)があります。
・仲解中にトイレに行くことが出来ます。
・足のしびれや身体のこわばりを解くために坐禅堂の周囲を歩くことも出来ます。(会による)
・仲解中でも私語厳禁。用事がなければ足を解いて構いませんが、静かに坐っていること。
・警策の開始は会にもよりますが、概ね2シュ目から行われます。

 

 

 

《坐禅後》
・坐禅が終わると正座になり般若心経と白隠禅師和讃などを唱えます(会によっては省略)。
 原則、暗唱できても経典を持った方が正式のようです。
・経典を持たない場合は、心経の時は叉手、和讃の時は合掌の形にします。
・退座時、使った座蒲の側面を押し直して形を直します。
・座蒲団の乱れを直します。
・立って一礼。臨済系は正面に向かって、曹洞系は坐ったところに。
・叉手のまま退出。叉手は臨済系は右手を覆うように、曹洞系はその反対。
・退出後、茶礼があれば参加して、住職の話を聞いたり、質問をしてみるとよいでしょう。
・年齢、職業様々な方が参禅しているので、これを縁に禅友を作ることを勧めます。

 

 

《そのほか》
・自宅で坐禅をする場合、静かな場所が得られない場合は早朝や深夜などがよいでしょう。
・座禅会ほどでなくとも、ある程度の服装で坐った方がよいでしょう。
・座蒲団を用意しますが、座蒲もそんなに高価なものではありません。
・時間は自由に決めてください。最初は線香の半分約15分辺りがいいかもしれません。
・時間を計る場合、時計でも構いませんが、線香を用いると風流で気持ちがよいものです。
・線香は可能な限りよいものを使いましょう。安物は煙っぽく、禅定の妨げになるだけです。
・可能であれば、結跏趺坐が出来ない方は少し試してみてください。よい機会です。
・座禅会は何カ所か掛け持ちしても構いません。それぞれよいところがあるはずです。
・その中から自分に合った坐禅会を継続していけばよいと思います。

 

以上はすべて私が参加している会より得た、私個人の経験を元に箇条書きにしたものです。
従って参考程度に考えてください。責任は持てません。会によっては異なる場合もあるので、
必ず参加する会のルールや決まりを守ってください。