「武神館」というと「戸隠流忍法」で有名ですが、武神館では全部で九流派を継承しており、うち忍法は「戸隠流忍法」を含めた三つだけです。従って「忍法」と言うよりは「古武道」に類します。

また、現在は九流派を統合したものを「武神館武道」として指南されています。

この辺り、部外者の方には時々説明しにくい部分でもあります。

武神館 不動庵道場では普段、このような稽古が行われています。


まず受身から始めます。

忍法の受身が他の武術のそれと決定的に異なるのは、忍法の受身は技を受けるときの手段だけでなく「移動手段」でもあるからです。この辺りはテレビやマンガのニンジャとイメージが近いかも知れませんね。

しかしテレビやマンガと違って特にアクロバット的な危険な事をするわけではなく、あくまで安全に稽古をするための大事な下準備です。これができるようになると怪我のリスクが激減します。

受身の種類は幾通りもあります。これができるようになると、日常で倒れたりつまずくことが怖くなくなります。背中の肩こりが取れるという副次効果もあるようです。(笑)

これがスムースにできるようになると、イメージしされているニンジャの動きに近いかもしれません(笑)。

同時に基本的な動きの練習も始めます。

意外にも初めは自分の身体を思い通りに動かすことが難しいことに驚かれると思います。

慣れない動きをするためというよりも、習慣や先入観や固定観念がそうさせている部分が多いようです。運動神経もの良し悪しよりも、本人の性格も大きく左右されるようです。

それらを乗り越えると、武技を学ぶ下地ができたと言っていいでしょう。

 

武神館における武技は実に多種多様です。

この辺り一般的な古流と異なり、九流派も継承している武芸ならではのおもしろさだと思います。変幻自在の武技が繰り出される様は、私も未だ飽きることがありません。

最初は基本的な武技を稽古しますが、それは変幻自在に千化万変します。

他流では基本を徹底的に身体に染み込ませるところが多いのですが、 武神館では主に目にもとまらぬ変幻自在の内に不変の部分、 すなわち基本の動きを学び取れるかどうかが問われます。それに慣れると初めて見た技も大抵はすぐに習得できるようになります。

感じる力が肝要かと思います。

 

ニンジャというとなにやら激しい動きを想像しがちですが、決してそんなことはありません。どちらかというと初めのうちは体より頭が疲れるかも知れません。

というのは日頃から培ってきている習慣や先入観や固定観念を打ち破る動きや考え方を稽古するからです。

時折、野外稽古も計画したいと思います。

 



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その後、併せて武器を用いた稽古もします。

武器も非常に多彩でお馴染みのものから聞いたこともない武器まで、大小さまざまです。

とはいえ稽古で使用する武器は安全を配慮した作りのものだけです。

残念ながら手裏剣は武器の特質上、屋内での稽古は難しく、野外に行ったときに時折稽古をするのみです。折を見て野外稽古で機会を増やしたいとは思っています。

 

武神館は外国人門下生が非常に多いことでもよく知られています。

国内よりもむしろ海外でよく知られているため、世界的に見ると恐らく門弟の9割近くは外国人かも知れません。

国内でも外国人が非常に多い道場もあります。従って国際交流はかなり盛んと言っていいでしょう。 道場によっては英語を多用します。

また、各道場では時折演武が披露されます。他流の演武とはかなり趣が違い、観客の皆様も非常に楽しめるものになっています。

武神館不動庵道場の稽古内容は激しいものではありませんので、女性や初心者の方でも十分に心身共に驚きと楽しみを感じながら学べると思います。

ぜひ素晴らしき古の武芸の智恵を生活に役立ててください。

平成二十二年睦月二十六日 碧洲齋